レペゼン:
今までで、「一番喰らったー!」っていうDJは誰ですか。
DJ WATARAI:
KENSEIくんかな。
レペゼン:
おーなるほどー!!レジェンド!!
では、“喰らった”ラッパーは?
DJ WATARAI:
ラッパーは、MICROPHONE PAGERとMUROくん、Twigyかな。「日本人でもこんなかっこよくラップするんだ!」っていう衝撃がありました。
その時はまだあまり日本語ラップ聞いてなかったから。
レペゼン:
その喰らった時期とか、日本語ラップを聞くようになったきっかけはどんなものでしたか?
DJ WATARAI:
当時、唯一日本語ラップが聞けたのが、下北沢のZOOっていうクラブで、MUROくん主催の「SLUM DUNK DISCO(スラムダンクディスコ)」っていうイベントでした。
さんピンCAMPに出てたような人たちが、とにかくみんな集まっていて!
レペゼン:
豪華ですね!!
DJ WATARAI:
先輩がダンスするからって見にきてよって誘われて。そこで初めて日本語ラップのライブ見てすげーって感動しました。
でも、それまでラッパーに会ったことなかったから、ラッパーの人たち「怖っ」とも思って。笑
レペゼン:
確かに、初めまして、だと怖い感じの人もいますもんね…。笑
DJ WATARAI:
話すと全然いい人たちなんですけどね。笑
レペゼン:
今のストリートシーンについてはどう思いますか?
DJ WATARAI:
うーん。ぶっちゃけ、世代が違いすぎて、そういうところにいないからよくわからないんだけど。
単純に思うのは、”ストリート”っていう概念が変わってるってことかな。
レペゼン:
ストリートの概念?
DJ WATARAI:
昔って情報がないから、MUROくんみたいなすごい人について何年も下積みしてたけど、今はラップ歴1年の人がYouTubeでバズっていきなりスターになるから、全然違いますよね。
レペゼン:
確かに、そうですね。
DJ WATARAI:
昔はとにかく渋谷に通って、顔を覚えてもらって、そこでコミュニケーションとるってところがスタートだったけど。
今は”家”でできちゃうから”ストリート”なのかな?って。
レペゼン:
寂しさみたいなものを感じますか?
DJ WATARAI:
うーん。寂しいっちゃ寂しいけど。単純にすごい時代だな、と思います。
レペゼン:
確かに。
DJ WATARAI:
いきなり、ポケベルすっ飛ばしてスマホになってる感じ。笑
レペゼン:
SNSの発達で変わりましたよね。
DJ WATARAI:
SoundCloudで海外とも繋がれるし。ある意味、いい時代なのかもしれないですね。
僕らは苦労した分、今となってはいい思い出だけど。別にその苦労は経験する必要はないから。
▼DJ WATARAI
Instagram:djwatarai
Interview:ABE HONOKA
Writer:中崎史菜
日本のストリートをレペゼンしよう。