支えてくれている人たちのために/Club Bar FAMILY店長 高山泰史⑥

今後のシーンに期待することと座右の銘

ライター:レペゼン君

レペゼン:
次の世代に期待することはありますか?

高山さん:
同世代の横のつながりのシンパシーって絶対あるから、大事にして欲しいってことかなー。「俺らの世代が一番イケてる!」っていう思いは間違いないから。「自分たちで何かやろう!」って思ってほしいね。

レペゼン:
その思い大事ですよね!そして自分から発信するってことですね?

高山さん:
自分たちが自分たちの感覚で、自信を持って「これが面白いでしょ!」ってちゃんと言う。そういうものがちゃんと出せる人が出てくると面白い。若い子たちにはそうなってほしいと思います。

レペゼン:
本当にそうですね!表現できるツールは増えてますもんね!

高山さん:
僕たちの世代はクラブやライブスペースに来ないと自分たちをアピールすることができなかったけど、今はデジタルツールが発達したおかげで、色んなアプローチができるからね。

レペゼン:
そうですね!チャンスが転がってます!

高山さん:
うん。誰かが作ってくれた場でもチャンスはつかめるかもしれないけど、自分たちで作ったカルチャーを流行にして、チャンスを生み出すコミュニティを作って欲しい。

レペゼン:
それが本当のヒップホップですね!

レペゼン:
最後に、「座右の銘」ってありますか?

高山さん:
座右の銘か・・・考えたことなかったなあ。笑
色々思うところはあるけど「続けることが成功の秘訣」とはいつも思っているかな。

レペゼン:
22年の歴史。まさにそういうことですね。

高山さん:
いろんな状況で離れて行ってしまった人たちの気持ちを背負ってる。残れる人しか残れないからね。この環境を与えられている自分がやれることは「続けること」なのかなっていつも思ってます。

レペゼン:
なるほど。心に沁みます。

高山さん:
あとは「自分の仕事に常に真摯でいること」かな。
少なからず支持してくれてる人たちのおかげでこれだけお店が続いているから、そう言う人たちを裏切らないお店でありたい。

レペゼン:
インタビューは以上です。本当に感動するお話ばかりでした。ありがとうございました!

WEB:http://club-bar-family.com/

1996年の創業以来から、HiphopとBlackmusicを基軸としたスタンスを貫き、新進気鋭の若手アーティストからシーンの第一線で活躍する国内外のアーティストまでもがPlayする渋谷の老舗。

Open当初より、美味しいお酒、こだわりぬいた高品質な音響設備、そして、これぞ「FAMILY」と言える様な温かく開放的な雰囲気と、小箱ならではの気取らず誰もが極上の笑顔で楽しめる空気感を大切にしながら営業を続け、バンド設備も完備しているデイタイム、ラウンジスタイル中心のイブニングタイム、クラブイベント中心のナイトタイムと、様々な時間帯とシチュエーションに対応したスタイルを確立。

現在では音楽とカルチャーをこよなく愛する様々なシーンの方々から常に熱い支持を受けています。

当店でしか味わう事の出来ない独特な一体感を是非感じにいらして下さい。

 

この20年、アーティスト、ヘッズ、スタッフ、シーン、現場と真摯に向き合い続けてきた男が見据えるシーンの未来は明るい。”昔のいい時代”も知っているのに、若い世代に期待しているという包容力、彼は「俺がFAMILYに人生を捧げてきた」と言ったが、彼のような包容力のある人間がいて、シーンはようやく成り立つことを我々は忘れてはいけない。
ヒップホップ、クラブシーンをブームでは終わらせてはいけない。これから広がり続けるものとして行くためにも、我々ができることは、少しでも現場に出ることだろう。渋谷FAMILYはどんなあなたも迎え入れてくれる。

▼高山泰史(たかやま やすふみ)
Instagram:dj.tkym
▼Club Bar FAMILY
Instagram:family_1996

Interview:ABE HONOKA
Writer:中崎史菜

 

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