レペゼン:
最近ではヒップホップでもいろんなアーティストが出てます。イケてる楽曲やアーティストがいる一方で、そこに対するディスもある世界だと思いますが、BULLさんはそれをどう感じていますか?
BULL:
みんながみんなヒップホップだけがっつり聴いてるってわけではないし、ライトユーザーのためにパフォーマンスする人も必要だと思います。
1年に2~3回ぐらいだけ、大箱だけ行きますって言うお客さんに対して、最高のパフォーマンスして、そいつらの心を持ってけたらちょーヒップホップじゃないですか!
だから俺は大箱に行っても、もちろんB BOYを貫く。逆にここまでB BOYを貫いてる俺に大箱がギャラ払うってこと、それもめちゃヒップホップじゃね?
俺はそう解釈してる。一見さんの多い箱でこそ「やってやるよ!」ってなるし。
レペゼン:
アツいっす。ここも潔い。
現在BULLさんは、ラッパーやMCで”好きなことをやって稼ぐ”っていうことができてると思うんですけど、ストリートで稼げるのって一部の人しにかできないと思います。
BULLさんから見てストリートで稼ぐには、何が必要なんだと思いますか?
BULL:
さっきの話にも繋がるけど、毎回やりすぎるぐらいでやらないとダメだと思う。クラブに出る、ライブに出るとなったら、とにかくやりきる。「イェー!!」みたいな!
それで生意気だぞって怒ってくる先輩もいるけど、そんな先輩は大した先輩じゃ無いから。それでも何言ってんすかー!ってそこもやりきって、それでも可愛がってくれる先輩ってのは最後まで可愛がってくれるから。
やるならやる!ってことかな。
だから俺の座右の銘は「無駄遣い」なんです。
レペゼン:
あ、そうだ!「無駄遣い」。
そこにも深みがあるような気がしますね。
BULL:
いろんなクラブに顔出しまくって、シャンパン開けて、ひたすら乾杯して、これってめちゃ無駄遣いでしょ。
でもそれが大事だと俺は解釈してる。とにかくどこ行っても、やりきるし、時間も金も無駄遣いだよね。
ばあちゃんが死ぬ前に、「無駄遣いはやめなさい」って俺に向かって行ったんですけど、それでもばあちゃんごめん!っていう笑
レペゼン:
でも結局それが無駄じゃなくて、後から自分に帰ってくると言うことですね。BULLさんに言われると説得力がありすぎます!
最後に、これからの展望を教えてください。
BULL:
今曲を作ってるんですけど、それを出す予定です。曲数もあるにはあるんだけど、まだまだ仕上がって無いものも多くて。
これから仕上げて、フィーチャリングも色々しようかなと思ってるんで楽しみです。遅いぐらいだけど、ラッパーとしてもちゃんとやって行こうかと思ってます。
レペゼン:
とても楽しみです!!我々だけじゃなくて、ヘッズはみんなそうだと思います!
インタビューはこれで終了です。ありがとうございました。
Interview by Shinya
終始一貫して感じたのは、”現場”への熱い想い。
ラッパー、MCとしてただただ”こなす”のではなく、シーンの過去、現在、未来も当事者として捉え、思いを乗せてマイクを握っていると言う事実。
渋谷にBULLがいれば安心。もっともっと、渋谷のシーンは盛り上がる。そう感じた。
毎日現場に立ち続けるBULLの姿を、あなたもぜひ現場で、当事者として感じて欲しい。
BULL
Instagram:bullmatic
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