焚巻:
僕らもRAIZEN(ライゼン)君を筆頭に、オーナー陣とHUMANMUSICアーティスト達でストリートショップnodus(ノーダス)をやってます!
レペゼン:
作っちゃったんですね!
焚巻:
始まりはRAIZEN君が「IKBストリートだ!」って言って、池袋駅西口で地元の人やラッパー、スケーター、グラフィティライターが集まって音楽を通してみんなで遊んでたんですよ。SNSで呼びかけたりしないで、仲間達がかぎつけて自然に人が集まるみたいな。
気付いたら人数は増えていったんですけど、今度は何も悪いことしてないのに、毎回警察がくるようになっちゃって。
「なんで路上の弾き語りは良くてヒップホップはダメなんだよ!」って思うんすけど。警察も仕事なのでしょうがないですよね。笑
じゃ、いつかこれを胸はってできるようにしよう!お店にしちゃえばいいじゃん!って出来たのがストリートショップnodus(ノーダス)なんですよ。IKBストリートでやってたことをそのままお店にしたのがnodusで、nodusがあれば誰も文句は言わないし。みんなの溜まり場になるし。
レペゼン:
いい場所ですね。
焚巻:
池袋はヒップホップの聖地があって、それが池袋BED(ベッド)です。でも夜しかやってない。
じゃあ、昼間はnodusで!みたいな感じでどんな人でも集まれる場所です。
だから、そんなインスピレーションとかも、ライブで呼んでもらった街と人から学ぶことすごいいっぱいありますね。
自分たちでメイクして形にするっていうのはきれい事だけじゃ続かないので、ちょーかっこいいと思います。
レペゼン:
地方も東京に負けない、いやそれ以上のヒントが落ちてるんですね!
ヒップホップにはそれぞれフッドがあると思うんですけど、”池袋のここがいい!”っていうポイントはどんなところですか?
焚巻:
まず自分は川越から、DAIは大分から出てきて池袋へ行くようになりました。
そんな中でも池袋の人達は優しく向かい入れてくれて、こんな人達いるのかってぐらい、あったかいっす。
どこの街でも住んでるのは同じ人間なんで、その街を好きになるのは、その街の人間を好きになった時だと思います。
「なんかあったら俺に言えよ」って言われると、逆にその人たちに迷惑かけないようにしようって思うんすよ。
この人たちに頼ったら解決できると思うと、逆に頼らずに、自分の人間力を磨こうと思えたっすね。
しっぽはふらずに、自然と頭がふれるヒップホップがある街それが池袋だと思ってます。
レペゼン:
いい人たちに出会うと、自分自身も磨かれる。
本当にいい出会いをしたんですね。それから、どんどん人生も登り調子になって行くんですね!
ダンジョンの後、プレッシャーを乗り越えて、ファーストアルバムがいい感じだったんですか?
焚巻:
そうですね。ファーストアルバムがかなり力になってくれました。
FReECOol(フリークール)君がアルバムを全曲プロデュースしてくれました。
輪入道と作ったTOKYO JAZZ(トウキョウ・ジャズ)っていう曲も入ってて、この三人が約6年ぶりに集まって出来た曲も入ってます。
それまでリリースしていたのは、MIXCDやアナログ、あるいは配信だったので自分名義の全国流通は一度もなくて、このアルバムを納得して全国へ出せたことで、アーティストとしても、ようやく1周できたっすね。
レペゼン:
そっからさらに上がってますね!!
焚巻:
その後から、HUMANMUSICのダンサーでもある、RIHITO(リヒト)君が声をかけてくれて、RADIO FISH(レディオフィッシュ)さんとのフィーチャリングがはじまるんですけど。
一緒にツアーも回らせてもらいました。
普段、自分がいるフィールドとは規模も客層も全て違うのでステージで“魅せる”ってことを意識するようになった良い経験です。
レペゼン:
すごーい!
焚巻:
まだまだこらからっす!!
レペゼン:
とにかくとても濃い人生ですね。
次は、今の焚巻さんについて伺います。最近好きな曲はなんですか?
焚巻:
最近つーか前からなんですけど竹原ピストルさんが好きです。
あとBOCKY(ボッキー)君に教えて貰ったNakamuraEmiさんの「メジャーデビュー」って曲がいいんですよ。
レペゼン:
今日聞いてきた曲はなんですか?
焚巻:
自分の曲です。恥ずかしいっすね。笑
聴きながらアルバムの曲順どうしようかって考えてました。
レペゼン:
ラップしてて影響を受けた人はいますか?
焚巻:
身内なんですけど、RAIZEN(ライゼン)くんとMOTOY(モトイ)さんです。
レペゼン:
日本のラッパーでこいつやばいっていう人いますか?
焚巻:
最近だとBADHOP(バッドホップ)もかっこいいっすよね。
かっこいいものはかっこいいっすね。その辺はわりと皆さんと一緒だと思います。笑
あとはNAGAN SERVER(ナガン・サーバ)くんとRITTO(リット)くん!!とにかくライブがかっこいいっす。
最後にTHA INSIDEに出てるアーティスト陣。
みんな音源も出しててライブもいけてる、僕も唯一レギュラーで出てるパーティーでいけてる人が集まってます。
レペゼン:
USでは誰がかっこいいですか?
焚巻:
Freestyle Fellowship(フリースタイル・フェローシップ)とあと、LOGIC(ロジック)ですね。この二人は昔からずば抜けて好きっすね。
EMINEM(エミネム)、J.COLE(ジェイ・コール)、Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)も好きですし。
あとはMAC MILLER(マック・ミラー)やMike Zombie(マイク・ゾンビ)に、Jonwayne(ジョン・ウェイン)とかラップのスタイルがかっこいっす。
レペゼン:
なんでもかっこいいって言えるスタイル、かっこいいっす。
焚巻:
昔はステージでもカッコつけてライブしてたんですけど、最近は裸(心)でライブするようにしてて、素直な自分出すようにしてます。
ステージ降りて、ダサかったらめっちゃダサくないすか?
逆に、日常もステージの上も同じ立ち振る舞いでカッコよかったらかっこいいじゃないですか。
だから、かっこいいものはかっこいいっす!
レペゼン:
焚巻さんのそのスタイル、我々にもバッチリ伝わって来ます!
では次はファッションについて伺います。
好きなブランドはありますか?
焚巻:
nodus(ノーダス)です。nodusは場所でもあるし、ブランドでもあって、服も売ってます。
あとはSubciety(サブサイティー)とPUNK DRUNKERS(パンク・ドランカーズ)です。
地元でかましてるBROWN RATS(ブラウン・ラッツ)も着させて貰ってます。
レペゼン:
お、今日も着てますね。
焚巻:
だいたいどっかに身につけてますねー
焚巻 Instagram:takumaki_mc
Interview By ABE HONOKA
場所:OASiS
日本のストリートをレペゼンしよう。