レペゼン:
やっぱ黒人にしか出せない音楽ってありますもんね~。では、次は女性としてのCOMA-CHIさんにお伺いします。
男性が多いクラブ業界の中で悔しかったことはありますか?
COMA-CHI:
高校生の後半とかそれぐらいの時、すごくラップがやりたかったんだけど、当時の仲間に「歌うまいんだから、中途半端にラップやんない方がいいよ」って言われて。「中途半端」って言葉にもムカついたし、その「中途半端に」っていう言葉の中に「女の子なのに」っていう意味合いもあったと思うんですよね。
悔しかったけど、認めさせてやろうって思うことはありました。
レペゼン:
今でこそいるけど、その当時は女性がいなかった中で、そう言うモチベーションでやってたんですね。すごいです。
COMA-CHI:
ただただ我武者羅にやってました。
レペゼン:
子供を産んで、一度現場を離れて、ヒップホップの現場戻ってきた時は、どういう心境でしたか?
COMA-CHI:
実は今は「ヒップホップ」にこだわりを持っているわけではないんです。
自分の表現したいことが溢れてくるから、それは忠実に表現していたいっていうのが根底にあって。自分はヒップホップの中で育ってきて、そこでCOMA-CHIっていう私が作られてきたから、そのアウトプットの方法として、ヒップホップというものが自然とあるっていう感覚ですね。
レペゼン:
”自然なこと”ってのがかっこいいです。歌詞書く時はどんな感じですか?
COMA-CHI:
自然っていうか、あんまり絞り出したくないタイプなんで、絞り出していい曲がかけたっていう覚えがなくて。
「ひらめいて、ひらめいてしょうがない!」っていうフローに乗っかった時にいい曲ができてる記憶があるから、そういうのを大事にしてますね。街歩きながらとか、海散歩したり、家でも書くし。
レペゼン:
歩いてる時思い浮かんだらどうするんですか?
COMA-CHI:
ケータイにメモします!
結構散歩してるときにいい歌詞が思い浮かぶこと多いんですよ~
レペゼン:
子育てしながらだと楽曲制作も大変ですよね?
COMA-CHI:
そうですね。やっぱり昼間はできなかったし。子供が寝た後とかにやってました。最近は幼稚園に行き出したから時間できるようになってけど。
今もっと書きたいのに子供が起きちゃったとか、早く書きたいのに子供が寝ない。とかはやっぱり大変でしたね~
レペゼン:
それでもやめようとは思はなかったんですね?
COMA-CHI:
やめれないんですよ~なぜか笑
旦那さんも、私の曲を好きでいてくれたから、「自分と結婚することで辞められたら困る」って言ってくれて。「辞めさせたら俺が周りに怒られちゃうよ」みたいな。笑
だから、ライブの時も旦那が子供を見てくれている間に行ったりしてるし、おじいちゃん、おばあちゃんもそうですけど、そういうファミリーのサポートはありがたいですね。そういうので続けられているっていうのも大きいですね。
レペゼン:
理解のある旦那さんですね!
とはいえ同じ業界で周りを見ると、年齢を重ねる度にやめていく人が多くなっていくと思うんですけど、さみしくなかったですか?
COMA-CHI:
もともと、一匹狼っていうか、仲間がいないと何もできないっていうタイプじゃなかったから、そんなに寂しいとかは感じなかったですね。流れに身を任せて、いなくなっちゃう人がいても、今はこういう社会の流れなんだな~って感じて、自分は自分で動き続けてましたね。
COMA-CHI
Instagram:coma_chi
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