女性なら誰でも知っているブランド「SLY」「MOUSSY」。
永きに渡り女性たちのファッションを支え続けられる理由は、”人”にあった。
レペゼンインタビュー第五弾は、松本つかさにフォーカス。
常に女性のファッションの最先端を走り、自らもストリートの現場に身を置いてきた一人の女性に迫る。
これから流行るアイテムは?クラブシーンをどう思う?好きな男性のファッションは?
様々な視点からファッションとストリートについて語ってもらった。
レペゼン:
まずは自己紹介をお願いします。
松本つかさ:
松本つかさです。
生まれた時から母親に”つんちゃん”と呼ばれていて、 笑
周囲の人もずっとつんちゃんと呼んでくれています!
誕生日は8月10日生まれのB型で、獅子座です。
身長は157cmで足のサイズは24cmです。
レペゼン:
好きな音楽はなんですか?
松本つかさ:
ヒップホップ全般です。ヒップホップが一番テンションが上がります!
新譜が出たらチェックするようにしています。
ちなみに今日はPusha T(プシャ・ティー)の新譜を聞いて来ました。笑
CDのジャケも衝撃的で好きです。
レペゼン:
ヒップホップ最高ですよね!!
仕事は何をしていますか?
松本つかさ:
SLY(スライ)とMOUSSY(マウジー)の本社で、WebとかPRとかSNSとかWebマーケティング的な仕事をしています。
レペゼン:
何がきっかけで今の会社で働きだしたんですか?
松本つかさ:
元々は美容専門学校でトータルビューティーを勉強していました。
けど、美容以外にもファッションも勉強がしたくてショップ店員への道を選びました。親不孝ですよね。笑
レペゼン:
仕事は面白いですか?
松本つかさ:
はい!ほんとに今、好きなことを仕事に出来ていて、幸せなことだなって思います。
ちょうど時代もヒップホップカルチャーからインスパイアされたスポーツテイストやアスレジャーのようなファッションが多い中で、
私はそこがすごく得意なので、自分の人脈や得意分野を生かせてたりとか、前からプライベートで仲が良かった友達も仕事で絡めるようになって、すごくすごく嬉しいです!
こう見えて仕事を真面目にしつつ、毎日楽しく生きてます。笑
レペゼン:
直近、例えばどんな仕事をしましたか?
松本つかさ:
この間、渋谷のHARLEM(ハーレム)でMOUSSY STUDIOWEAR(マウジースタジオウェア)のローンチパーティーを企画しました。
お客さんもいっぱい入ってて最高な時間でした〜〜!!
ゲストのAwich(エイウィッチ)ちゃんとか、昔から仲のいいダンサーの子を筆頭に豪華で素敵な方々にもSTUDIOWEARのアイテムを着て頂きました。
「鏡に映った自分のための洋服」というのがコンセプトで、
自分が着て、モチベーションが上がって、いいパフォーマンスができるようにというメッセージを込めてキャスティングしました。
やはり意識の高い女性って本当に尊敬します!
勝手に裏では「史上最高に可愛い女の子がたくさんくるイベント」にしようっていう隠れコンセプトがあって、とにかく必死でした。笑
社員の子もみんなおしゃれで可愛いし、結果可愛い女の子に釣られて男の子もいっぱい来てくれました!笑
もちろん、男の子たちもイケてる子達が沢山来てくれて嬉しかったです。
レペゼン:
それはいいイベントですね!!楽しそう!!
今の仕事を続けてどれぐらいになりますか?
松本つかさ:
もう10年になりました!同じ会社で!
レペゼン:
10年!すごい!!
仕事を長く続けられる理由はなんですか?
松本つかさ:
うーん、気づいたら10年経ってました。笑
5年ショップ店員を経験して、異動して、5年本社で働いています。
誰でもあると思いますが、何回も辞めよう、向いてない、って思いましたけど
毎回「もうちょっと頑張ろう」って思ってたら、今になりました。笑
レペゼン:
すっごいポジティブに仕事やってるんですねー!
小さい頃どんな子供でしたか?
松本つかさ:
超絶モンスターみたいな感じでした。笑
忘れられないのが、ぬりえが欲しくて、スーパーに買い物に行った時に、「いやだー!欲しい!欲しい!」って泣き叫んでいました。
目標達成のためならなんでもするタイプみたいな感じでしたね。笑
レペゼン:
出身はどこなんですか?
松本つかさ:
生まれたのは北海道です。でも暮らしたことはなくて。
親の里帰り出産で、北海道で生まれるだけ生まれたんだけど、すぐ横浜に戻ってきました。
そのあとは親が転勤族だったから、いろんなところに行ったり来たりしてました。
いろんなところに友達できてよかった〜と思ってます!
今、会った人誰とでも仲良くなれるのは、転校生だったことが影響してると思います。
今、会った人誰とでも仲良くなれるのは、転校生だったことが影響してると思うから、よかったなーって思います!
レペゼン:
なるほどー!ここもやっぱポジティブですね!!
次はストリートについて聞いていきます。
今のストリートシーンをどう思いますか?
松本つかさ:
次世代を行く若い女の子たちとか、すごい可愛くて、カルチャー持ってる子が多くて可愛いなっていつも思います。
ただ、今の若い子たちの中にクラブに行くっていう習慣が減っちゃってる気がします。私はクラブ好きだったからちょっと残念ですね。笑
今の若い子たちは休みの日は早く家帰って、鍋パして映画みてアロマキャンドルたいて寝る。みたいなイメージ。
私なんてクラブいくのが生き甲斐だったから信じられません。笑
仕事のシフトが出たら、クラブのマンスリーと照らし合わせるみたいな。
もはや病気ですよね〜
ほんとクラブ行った後、寝ないで仕事行くみたいな事ばっかりでしたw
今はそんなの絶対無理ですけどね…
レペゼン:
クラブ好きなんですね!
松本つかさ:
ほんとクラブ行くために一生懸命でしたね〜。
好きな音楽を爆音で聴いて、好きなだけ踊って、大好きな友達とバカみたいに騒いで、とびっきりのおしゃれをして遊びにいくってう快感を得たかったのでしょうね。笑
クラブ行くときはビーチサンダルを持って行ってて、クラブにいる間は足が痛いのも我慢して、おしゃれして高いヒールとか履いてるんだけど、終わったら「痛い!」ってすぐ履き替えるみたいな。そこまでしてでも行ってましたw懐かしいですね。
クラブのソファー開いた瞬間、ダッシュで座りに行くぐらい足痛かったです笑
当時は女子のスニーカーがそんなに流行ってなかったから、今の子達はいいな〜って思っちゃいますw
レペゼン:
すごい気合いの入り方!笑
では、次にファッションについてお聞きします。
こだわりはありますか?
松本つかさ:
どこか肌を出すこと。笑
スニーカー履くときとか、一歩間違えるとメンズっぽくなっちゃうこととかあるから、肩出したり、足出したり、ちょっと女の子っぽくするみたいな。
冬でも、アウター脱いだら、肌見えるみたいな。キム・カーダシアンやリアーナを見習いながら。笑
レペゼン:
キム・カーダシアン!笑
松本つかさ:
今、生きる上でのテーマは「アンチエイジング」なので、笑
いかに年相応に無理をせず、若くいられるか。ってことを、毎日考えてます。
若さには勝てないから、貫禄でどう勝つか?みたいなw
レペゼン:
最近イケてるなーと思うアイテムはありますか?
松本つかさ:
うーーーーん。ダッドシューズはいいですね。
ハイブランドとかもいっぱい出してるけど、Balenciaga(バレンシアガ)とかはポンポン買えないので、今日はNIKE(ナイキ)のM2Kを履いています。
楽だし、なによりデザインが可愛い!
レペゼン:
これからはこれが流行る!っていうのありますか?
松本つかさ:
スポーティーみたいなアイテムとかコーディネートは流行っていますが、ライフスタイルとともにスタンダード(定番)になってくるのかなって思っています。
ファッション性と言う事だけではなく、みんな当たり前のように鍛えたり、スポーツとかフィットネスとかしてるし、健康志向とかナチュラルな感じが流行ってるなって思います。
だからSTUDIOWEARもぜひアクティブな女子みんなに着てほしいです。
レペゼン:
なるほど。確かにヘルシーでスポーティーなライフスタイルが定番化していますよね。
松本つかさ:
昼間にヘルシーな活動をすることがトレンドっていうか、そういうのが当たり前になって来てしまっているから、逆に夜遊びシーンも元気が無くなって来ちゃってるのかなーとも思いますけどね。
朝早く起きて、ジムかヨガ行って、スムージー飲んで、サラダ食べてーみたいな女性像が今の理想形なのかな。夜もたまには楽しいよって思うんですけど!!笑
だから、そういうヘルシーな生活をしつつ、たまには女の子同士でおしゃれして、夜に出かけなよ〜〜!って思います!
レペゼン:
ファッション業界にいて影響を受けた人はいますか?
松本つかさ:
SLY(スライ)を作った植田みずきさんていう方がいるんですけど。私にとっては時代を築いた永久のカリスマです。
時が経ってもその憧れが崩れることなく。身近に刺激的な人がいる職場って、すごく恵まれてるなって感じてます。
レペゼン:
なるほどー!近くにリスペクトしている人がいるから、つんちゃんもそんなに輝いてるんですね!
ファストファッションが台頭している今の時代をどう思いますか?
松本つかさ:
どうやったら、自分たちのブランドを選んでもらえるかすごく考えるようになりましたね。
でも私はいい意味で、自社ブランド以外のファッションや洋服にも常に注目しているので、すごく冷静にマーケットを見ることができたってのはよかったですね。
ほかのブランドの服もいっぱい着るし、海外のブランドとかも好きでチェックしてるから、「これやれば売れるだろうな」とか「これやればバズりそうだな」とか、消費者目線で自然とわかったってよかったなって思いますね。
レペゼン:
では、ファッション業界の第一線で活躍している女性として、ズバリ男性の好きなファッションはありますか?
松本つかさ:
今、パッと思い浮かんだのは、ニットキャップにフードかぶってる感じが好きです。
ちなみに好きなタイプはASAP Rocky(エイサップ・ロッキー)とかTravis Scott(トラビス・スコット)です。笑
いかにもB BOYっていうより、最近のおしゃれなB BOYが好きですかね。
でもゴテゴテに着飾ってるのはあんまり好きじゃなくて、
Tシャツにデニムとか、Tシャツにディッキーズだけみたいな感じが好きです。
キメキメな感じは嫌です。ファッションにはパーソナリティが現れると思うんですけど、Tシャツとジーンズを”自分のものにしている”みたいなオーラのある人が好きです。
レペゼン:
”自分のものにする”ですね…世の男性たちの参考になったと思います!笑
目標にしてる人はいますか?
松本つかさ:
目標かー…
体ってかスタイルの話なんですけど。笑
日系アメリカ人で Jenah Yamamotoって子がいるんですが、この子のスタイルが素晴らしいです!タトゥーも可愛いしー!!
とにかくヒップと腹筋が素晴らしい…とおっぱい!
スタイルもめっちゃいいし…ビーガンらしいんですけど。
この人のボディには憧れるけど、でもビーガンにはなれないかなー。
私はお肉食べたい!!笑
TVやドラマ、映画を見て綺麗なお姉さんをたくさん見て、目の保養にしてますね。笑
強い女性が好きで、映画【コロンビアーナ】に出てくる主人公の【カトレア】が最高にかっこよくて憧れます!
レペゼン:
Jenah Yamamotoさんやばいですね!
運動はしてますか?
松本つかさ:
してないです。が、します!w
レペゼン:
でもその体型をキープできるのはすごいですね!
松本つかさ:
これは遺伝ですね。母親も細いです。
でも先ほども言いましたが、マジで運動しようと思ってます!
夏だし、このインタビューで言ったことをきっかけに頑張ります!笑
レペゼン:
あっという間ですが、最後の質問です。
座右の銘はなんですか?
松本つかさ:
アンチエイジング!!笑
体だけじゃなくて、全てに対して。
とにかく、若者をリスペクトすることは、絶対に!絶対に!!!忘れては行けないことだと思っています!
年とって大御所感出して、威張るんじゃなくて、若い子から学ぶ、
常に勉強する姿勢は絶対に忘れないようにしてます。
会社の後輩にも、常に何か与えてもらってるっていう気持ちで接してます。
マイスタイルが固まりすぎて、人の意見を聞かなくなると、古い人間になって言ってしまうから…どんどんアップデートしていかないと。私ほんと、何かあればすぐ若い子に聞くから。笑
レペゼン:
なるほど。これはすごい!
全ての人に共通して大切なことですよね!!
つんちゃんが輝き続けている理由がわかった気がします!
インタビューは以上です。ありがとうございました!!
終始、屈託のない笑顔でインタビューに答えてくれた松本つかさ。
10年間、ファッション業界の第一線で流行りを”追う”のではなく流行りを”作ってきた”その人の言葉には、笑って話していても、聴く者を必ず納得させる力強さと自信があった。そして同時に、女性ファッションの流行を作って来たそんな彼女が、自分より若い人間から学ぶという、謙虚さ。日本の女性ファッションはもっともっと盛り上がってくる。そう確信することができた。
遊びも、仕事も、一生懸命な女性は素晴らしい。女性の皆さん、たまには夜も出かけなよ!
松本つかさ
Instagram:matsumototsukasa
日本のストリートをレペゼンしよう。