「Lafayette(ラファイエット)」の仕事とは?/デザイナー:金子淳二郎インタビュー④

働く際に意識していること

ライター:レペゼン君

これまでで語られた、「Lafayette」創業の秘話、そして念願だったニューヨーク進出。様々な壁を乗り越えて躍進し続ける金子淳二郎だが、何が彼をそこまで突き動かすのだろうか。

ここからは、そんな彼が今何を見て、何を考えているかに迫る。

会社の組織、国内と海外のカルチャーの違い、ストリートシーン、アパレル市場…。これまで偉人たちが語ってきたことだろうが、金子が語るそれらが一番ストリートで、一番リアルだ。

レペゼン:
金子さん自身のお仕事についてお伺いしていきたいと思います。社長として日々どんな仕事をされていますか?

金子淳二郎:
基本的にはミーティングとか色んな人と会ったりとかばっかりですね。昼も夜も含めて。

レペゼン:
仕事をしていて楽しいなって思う瞬間はどんな時ですか?

金子淳二郎:
ありきたりですけど、アパレルなんでやっぱり自分たちの作った服を着てもらってる時ですね。

街で見たり、テレビで見たり、海外でも見たり、そういう時はやっぱりやって良かったなと思いますね。

レペゼン:
なるほど、そうですよね~!!

金子淳二郎:
仕事でピンチな時とか悩んでる時ほど、街で「Lafayette」着てる人を見かけたり、電車で目の前の人が着てるのを見る時が多い気がする。笑

レペゼン:
その辺りは設立から何年経ってもやっぱり変わらないんですね。

反対に辛い時はありますか?

金子淳二郎:
結構マインドをコントロールして辛いように考えないようにしてるから、辛くてもそれを楽しいってしちゃってるかな。

レペゼン:
とはいえ、ピンチとか悩みとか、小さいものでも日々発生してくると思うんですけど、どうやって乗り越えていますか??

金子淳二郎:
例えば、お金がなくなったりだとか「やばい!」っていう状況の時って、究極まで「うわー!」ってなってくると、パッと道が見えてくるというか、火事場の馬鹿力的な感じなことは、逆に利用してますね。

レペゼン:
追い込まれてくると逆に色々と見えてくるんですね。

金子淳二郎:
それを繰り返していくと確実に乗り越えられる何かが見えてくる。むしろそうならないと自分で自由に出来るから結構サボっちゃうみたいなところはありますけど。笑

無謀な計画でも基本的にはやるんだけど、そういう状態になった時に盛り返す力を持っている方が重要かなって思います。

レペゼン:
なるほど。

金子淳二郎:
最近はガッと落ちてから良い方向に考えて行けるんだけど、20代の頃はそれがコントロール出来なくて、辛いなって時は正直ありましたね。

なんでやってるんだろうとか思ったりもしたし。

レペゼン:
そういう時もあったんですね。

金子淳二郎:
当時は志も同じ様な人たちがそろってるし、自分達のやりたい事だけやれてたけど、今は会社も大きくなってきて30人くらいいるんだよね。

そうすると好きな事だけやれば良いってのは通じなくなるし、コントロールしないといけなくなったってのもあるかもしれないですね。

レペゼン:
なるほど。

金子淳二郎:
だから、もし20代の時に人生グラフ描いてたらもっと落ちてるかもね。笑

レペゼン:
なるほど。今となってプラスには考えられるようになったけど。昔は違ったってことですね。

今はスタッフが30人以上いて、アルバイトさんも入れたら一大組織じゃないですか?そういう1つのチームと言うか組織作りの中で心掛けてる事やみんなに伝えている事とか何かありますか?

金子淳二郎:
自分だけで店に立って、店を運営していくってできないので、やっぱり任せていかないといけないので、「チームワーク」ですね。

店舗の中でもそうですけど、「Lafayette」、「PRIVILEGE」全体でね。

レペゼン:
と言いますと?

金子淳二郎:
例えば原宿店だけ売れてるからOK!みたいな話じゃなくて、東京が売れてなくても、じゃあ藤沢が頑張るぜ!みたいな、そういうチームワークですね。

レペゼン:
カバーし合えることってことですね。

こういう仲間がチームにいて欲しいとか、一緒に働きたいって思う人はどういう人ですか?

金子淳二郎:
「自分自分」じゃなくて、チームとして動ける人ですね。実際にそういう子が多いと思うけど。

でももうちょっと突拍子もないような子やエネルギッシュな子ってのも欲しいですよね。ちょっと同じような子が増えちゃったかなってのはあるかもしれないですね。

…続く。

金子淳二郎 Instagram:jun_lafayette

Interview by DJ K.DA.Bdjkdab

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